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【イケメン戦国】永遠の始まり~満ちて果てて~

第29章 御伽の国の姫~別館~【猿飛佐助】R18






「もう!謙信様、いい加減にして下さい!
恋仲の一人や二人いたって、佐助君の腕は鈍りませんから!!」


思わず口を突いて出てしまった。




またも広間が静まりかえる。



「お前、今俺に意見した?」という顔をして止まっている謙信。



佐助 「莉乃さん・・・一人や二人って・・・
君以外の恋仲を作るつもりはないよ」




安土のメンバーは莉乃の性格を分かっているので、成り行きを面白おかしく見守っていたが・・・


春日山城の皆は女性があんなにはっきり武将に意見するなど、しかもその相手が上杉謙信など・・・
初めて見た光景なので、驚きを隠せずにいた。






謙信 「ふっっ、面白い女だ。
佐助の女にしておくには勿体ない。」


興味を引かれた、という顔で莉乃をまじまじと見つめる謙信。



佐助 「謙信様。やめてください」


謙信 「何をだ。 信長、莉乃は春日山城に連れて行く。」


信長 「断る。 莉乃貴様、とんだ悪女だな」



佐助 「ふぅ、良かった。朝食がブラッディパーティに変わるかと思った・・・」


三成 「ぶ、ぶら??」




くっくと笑っている信長様だけれど、これは良い機会でこれを逃すともう言うタイミングがないかもしれない。
私はすっと背を伸ばした。



「皆さん、こんな形で報告することになってしまいましたけど・・・
佐助君とお付き合いしています。
今までは文通と、あと時々こっそり会っていましたが・・・

謙信様にも知られてしまったことですし、もう堂々と付き合います!」




家康 「何の宣言だよ・・・ばかじゃないの。」


政宗 「ぷっ、やっぱおもしれーなお前。かっさらいがいがある。」



佐助 「また、先手打たれてしまった・・・
というわけで皆さん、今後ともよろしくお願いします。」



ぺこりと頭を下げる佐助君。






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