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【イケメン戦国】永遠の始まり~満ちて果てて~

第25章 青葉の光明   【伊達政宗】 R18




家康の言葉に若干の衝撃を受けながら、御殿に戻るため廊下を歩いていた。



今がその子を孕みやすい時期だとして…

莉乃は子供は好きなはずだ。

できたら困るのだろうか?



ぼんやりと考えていると、



「おっと、お前がそのように不抜けているなど、珍しいな」



ぶつかりそうになった光秀の声がした。



「お、わりぃ。」



光秀 「なんだ、お前らしくない。考え事か?
まぁ、十中八九莉乃の事だろうが。」



政宗 「お前はすぐ人の考えを・・・まぁいい。

なぁ、光秀。 恋仲の女が子を欲しがらない時の理由はなんだ思う?」



光秀 「それは莉乃の話か?」



政宗 「いや、、、一般的にだ」



光秀 「ほう、一般的に、か。

それは相手の男に甲斐性がないからだろう。
養う能力の無い男の子供を孕んでも苦労するだけだからな。」



政宗 「・・・・・・」



光秀 「あくまで、『一般的』に考えた理由の一つだがな。

莉乃が欲しくないと言うのか?」


にやりと笑ってくる。



政宗 「いや、なんでもない・・・」



家康に続いて光秀の言葉にも衝撃を受けた俺は、光秀に大した挨拶もできずその場を後にした。



____________



もしや俺は甲斐性なしと思われているのか・・・?


莉乃には見せられていないが、城もあり治める土地もあり、家臣もいる。軍もある。

食うには困らせない自信があるが…



ならば、人間性の問題か?

莉乃は子の父として他の候補を考えていたりして…


父親にふさわしいといえば、秀吉あたりか。
面倒見も良いし。

いや待てよ、精神的な穏やかさでいけば三成もなかなかのものだ。

頭の良さで言えば光秀もありか。

医術の家康に、なんでも揃い持つ信長様…



くそっ、織田軍は良き父候補ぞろいじゃねーか。





俺らしくない。

こんな事を考える時期(とき)が来るなんて思ってもみなかった。




まぁ考えても仕方ない、当たって砕けろ、だ。



真意を問うため、政宗は莉乃の待つ御殿へと急いだのであった。




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