第25章 青葉の光明 【伊達政宗】 R18
今朝も、だった。
目覚めた俺は、隣で眠る莉乃にまた欲情してしまう。
我ながらこらえ性がないと思いつつも、止められない。
1ヶ月も離れてたのは、自分で思うよりも痛手だったのかもしれないな。
『まったくもう』と困ったような顔をするも、そこは受け止めてくれる莉乃。
流石、俺の女だ。
朝から一戦交えるも…
また外でと言われてしまった。
昨晩からそれで、もやもやする。
とはいえ、それ以外に莉乃に変わった部分はないから、理由を聞けぬまま…
久しぶりの軍議へと登城した。
青葉城での事を報告し、この1ヶ月間の出来事などを聞きながら軍議は終了した。
特に問題はなく、平穏な日々だった事に安心する。
今回の帰郷、本当は莉乃を連れ帰りたかったが、信長様の反対にあい叶わなかった。
「政宗、貴様。
莉乃を俺の目の届かぬところに連れ帰るなど500年早いわ。
そうしたくば筋を通せ。許嫁でもなかろう。」
悔しいが言い返せなかった。
そして、莉乃にはまだ言えないが…
今回任命した新たな老中たちからも、早く嫁を娶り世継ぎをと言われていた。
許嫁、嫁、世継ぎ・・・
いきなりこんな話をされたら、いくら肝が据わってる莉乃だって面食らってしまうだろう。
ん?
もしかして、莉乃が外でと言ったのはそれか・・・?
こういった事に詳しいのは、医術の知識がある家康か。
それぞれが軍議の間から出ていく中、家康を呼び止めた。
家康 「なんですか」
政宗 「女は子を孕みやすい時期があるよな?」
家康 「は!? いきなりなんですか」
家康は持っていた書物をバラバラと落としてしまい、二人で慌てて拾う。
政宗 「いいから教えろ。」
家康 「はぁ、まったく相変わらずですね、政宗さん…
ええ。孕みやすい時期がありますよ。狙ってるんですか?」
政宗 「いや、逆だろうな。拒まれてる」
家康 「莉乃が?」
政宗 「中ではよせと。それはそういうことだよな?」
家康 「あんまり聞きたくない話ですが…
まぁ、そうでしょうね。欲しくないんでしょう。」