第24章 悠久と玉響 【明智光秀】
秀吉 「なんだ、そうだったのか。なら良し!」
光秀 「あぁ、確かにそんな事があったな。
最近やたらと良からぬ気を感じていたが…刺客ではなかったか。」
家康 「ヨカッタデスネ」
秀吉 「こーら、家康。 棒読みはやめなさい、棒読みは」
政宗 「『光秀様になら、私の全てを捧げてもいいと思っております』とあるぞ。 どうするんだ?
『据え膳食わぬは男の恥』とも言うしな」
にやつく政宗に
光秀 「お前と一緒にするな」
と一喝する。
「光秀さん、彼女に興味湧きましたか?」
光秀 「いや、全く。」
「彼女の顔とか…覚えてますか?なかなか可愛い子ですよ。積極的ですし。」
光秀 「全く記憶にないな。」
うぅ…
彼女はそれはそれは真剣な様子だった。
私からもひと押しすれば、興味を持ってもらえるだろうか…
「話した事のない彼女に興味を持てというのも無理な話ですよね。
では一度デー、あ、逢瀬してみてはいかがですか?
気に入るかもしれませんよ!」
提案してみるも、
光秀 「その必要はない。」
取り付く島なしか、どうしよう…
そう思った時、三成くんが助け舟を出してくれた。
三成 「莉乃様のお立場上・・・
光秀様が無下にお断りになると莉乃様への風当たりが心配です。
光秀様とも親しくされておりますから、妬みから莉乃様に何か良からぬ事を…
女性の嫉妬心は厄介だと聞きます。」
家康 「あー、ありそう。そういう面倒なこと。
なんか莉乃はそういうの巻き込まれる性質だし。」
秀吉 「そうだなぁ。その子の何も知らずに断るのも可愛そうだよなぁ。しかもそれで莉乃の立場が危うくなるとすると・・・。
いっぺん会ってみたらどうだ?
その上で合わなければ、お前の口から断れば角が立たないんじゃないか。」
光秀 「お前たち、、、
莉乃の立場を心配して俺を生贄にする気か。」
信長 「当たり前だ。
莉乃に危害が加わるなど決して許さん。
火種すら容赦はせぬ。すぐに消して来い、光秀」
こうして思わぬ援護射撃をしてもらった私は、光秀さんとの逢瀬を彼女に報告できるのだった。
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