第22章 猛将の憂鬱 ~別館~【織田信長】R18
信長様はいつも
『俺のものという証だ』と着物から見える場所だろうが気にしないで跡をつける。
軍議などでそれを見つけてしまった武将たちは一瞬驚いた顔をするが、見て見ぬふりをしてくれていた。
ただ一度だけ…
秀吉さんが信長様に、『家臣たちの手前もありますし…』とやんわり注意したことがあった。
すると…
『見えるように付けている。 虫除けだ』 とあっさり返していた。
私も・・・
私の彼だという印をつけてみたかったが、一国の主が情事の跡をつけているなど尊厳が損なわれると思い、今まではしてこなかった。
今日の私は、、、なんだかおかしい。
したいことが素直に出てしまう。
「私も…信長様に印をつけたいと思っていました。
・・・虫除け、です」
あの時の言葉をそのまま使う。
すると、信長様から予想だにしない答えとため息が返ってきた。
「俺に虫除けか…
莉乃、 政宗も言っていたのだが……
貴様は自分が男からどのように見られているのか、自覚しているのか?」
「え?」
急に何の話をされているのか分からない。
「その顔は分からない、と言っているようだな…
はぁ・・・・・・まぁ、良い。
俺が気をつければいいことだ・・・・・・」
最後の一文がさらに私を混乱させる。
「莉乃、
先程、俺が堕ちるところがを見たいと申したな。
俺が堕ちる先は、貴様も一緒にだ」
そう言うやいなや、私の目線が反転してあっという間に組み敷かれた。
さっきまで私が唇を添わせた部分全てに、信長様の唇が這って行く。
熱くしっとりとした舌が行き来するたび、鳥肌が立つほどの快感が体を駆け抜けていった。
二度目とは思えないほどの硬さで貫かれ、あっという間に、私は・・・
私たちは、大きな波に飲まれて二人一緒に堕ちていった。