第22章 猛将の憂鬱 ~別館~【織田信長】R18
自ら莉乃の部屋を訪れ一緒に眠り、愛を交わした晩以来。
信長は頻繁に莉乃の部屋を訪れるようになっていた。
莉乃らしさに囲まれた部屋で過ごすのは居心地が良い。
天主より狭い分、お互いがより近くに感じられる。
ただ一つ、気に入らないのは…
交じわう時に莉乃の啼き声が聞けぬということ。
独立した天主と違い莉乃の部屋の両隣には部屋も住人もあり、障子一枚で廊下に面している。
だが…
いつ誰が訪れるかわからず、声と人の気配が外に筒抜け、というのは信長の興奮を煽るものでもあった。
莉乃を思い切り啼かせてやりたい反面、あの艶のある声を誰にも聞かせたくない、独り占めできる優越感も捨てがたい。
信長は莉乃に関してこれほどまでに独占欲が強くなっている自分に驚いていた。
今夜もまた………
挿入に至る前に何度も…莉乃を快楽の高みへ押しやっていた。
莉乃の感度の良さに毎回、男の欲望を掻き立てられるからだ。
攻める手が、舌が止まらない。
妖艶に乱れる姿がもっと見たい、もっと落としてやりたい。
弱点の耳を喰んでやれば腰がくねり、
つんと硬く主張した乳首を攻めてやれば、つま先が伸びる。
ありとあらゆるところが「そこ」と連動しているかのように、俺の指と舌の動きに反応して露をたたえ、尻を伝って褥を濡らしていく。
今日何度目か分からない絶頂を迎えた莉乃。
「そんなに俺の指が好きか」
果てても抜いてはやらない。
言葉と行動で莉乃の羞恥心を煽り、赤く染まる顔を見ると余計にそそれらる。
中でぐいぐいと弛緩を繰り返す感触を味わいながら、より敏感になった乳首に舌を這わせた。
途端、またよがり声をあげて締め付けてくる莉乃の中。
「ほう、まだ締める余力があるのか、ではまだ、だな。」
余裕の顔でにやりと笑ってやると、莉乃は潤んだ目で見つめ返してくる。
「も、もうこれ以上は…」