第22章 猛将の憂鬱 ~別館~【織田信長】R18
莉乃は緩く口が開き、そこから短い呼吸が漏れていた。
何度も深くまで口づけた唇には熱を持ち、その唇と似たような色をした跡が、柔らかい肌のあちこちに咲いている。
両足はだらりと力なく横たわり・・・
そそり立つ信長の熱をただ受け入れるしかない、という程にまで解けきっているようだった。
その状態にまで莉乃を攻め落とし、何もかもあがらえなくなってから己の欲で貫く。
それがいつもの信長の流儀だった。
『早くしないで』
いくら莉乃の望みとはいえ…
この速度では、莉乃がまた果てるには足りない。
そして自分も…
もっと激しく打ち付け莉乃が跳ね狂う姿を見たい。
緩い腰の打ち付けとはいえ、だんだんと吐精感が高まってきた俺はこれ以上我慢できなかった。
莉乃が啼く声を聞きたい。思い切り突き崩したい。
「莉乃… これでは足りん」
そう言って、貫いていた塊を抜く。
俺のそこは莉乃の露をまとい、濡れていた。
「えっ、、、、」
足りないと言いながら抜かれてしまったことに疑問の表情の莉乃。
羽織をかけてやり、自分も夜着を軽く着る。
ぐったりと足に力が入らない莉乃を横抱きにし、廊下に出た。
「ちょっと信長様!! どこへ!?」
「天主だ」
こんな時間だ、廊下には誰もおるまい。
羽織をかけた姿とは言え…
このように妖艶な顔つきになった莉乃を誰かに見られるのですら避けたかった信長は、天主へと急いだ。