第20章 猛将の憂鬱 ~前編~
莉乃 「そういえば、この間言ってた彼の話、どうなったの?」
彩乃 「あぁ、彼が褥に誘ってくれないってやつ??
最近、倦怠期かなーあたしたち…あたしの体にもう飽きたのかも」
夏希 「男ってほんと、しょーもないよね。」
彩乃 「夏希は最近新しい恋仲ができたって言ってたでしょ。
どうなった?すすんだ??」
夏希 「それがさー、まだ何もなんだよ」
莉乃 「えー、そうなんだ」
夏希 「早く手だしてこいってーの、腰抜けが!」
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飲んでいた茶を盛大に吹き出す政宗。
光秀 「俺に茶を吹きかけるのはやめろ、政宗」
政宗 「悪い悪い!女の会話ってえぐいな」
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彩乃 「莉乃はさ、いつもかっこいい武将に囲まれてるでしょ。
皆さんて普段はどんな感じなの?」
莉乃 「え、、別に普通だよ~」
夏希 「私は家康さまが気になるー!
普段は冷たいけど、あっちの方は激しそうだよね」
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飲んでいた茶をのどに詰まらせる家康。
三成 「大丈夫ですか、家康様!!」
秀吉 「背中とんとんしてやる。まぁ、悪い印象じゃなくて良かった、ということにしておけ」
家康 「・・・・・・・・」
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彩乃 「じゃぁ光秀さまは? 家康さまとは違う種類の冷たさだけど、なんか気になっちゃうよねー。」
莉乃 「光秀さんかー…私、嫌われてるんじゃないかって…今日ね、「天ぷらでも食べたのか、口に油付いてる」って言ってきたの…」
二人 「えーーー、何それ! ひどーーい!!」
莉乃 「でしょ? 艶なのにー。」
夏希 「あれだよ、きっと。光秀さんは恋仲の女性、いたことないんだよ。だから女心が分からないんじゃない?」
彩乃 「なるほどねー、絶対そうだよ。
ってことは… 光秀さま、まさかの童貞!?」
夏希 「きゃーーー!!」
莉乃 「そうなのかな…そうなのかも……そんな気がしてきた…」
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政宗 「落ち着け、光秀! 立つな! ぶっっ!童貞だって…
光秀が童貞か!あーおかしい、女の話っておもしれーな。
俺、『じょしかい』が好きになってきたぞ。」
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