第2章 フロイド【R18】
本来ウツボである彼らにとって服は面倒なものでしか無いらしい。確かにリーチ先輩達のウツボ姿、ほぼ素っ裸みたいなものだったもんなぁ。なんて呑気な事を考えている内にズボンのボタンが外され、チャックが下げられる。そしてそのまま、ズボンを掴まれ力任せに足首まで降ろされてしまった。手早過ぎる。ムードもへったくれも最早無い。
「へぇ、雌のカラダってこうなってんだぁ。」
「ジロジロ見ないで下さい…。」
「何で人間って交尾すんのに恥ずかしがんの?」
「リーチ先輩達は、元々素っ裸かもしれませんけど人間は普段服を着てるんですよ。裸を見られる事なんて、家族や恋人以外に無いんです。だからじゃないですか?」
「ふぅん…でも、真っ赤になってる小エビちゃんはゆでエビみたいでおもしれーし、別にいっか。」
「お、面白いって……、っ、!?」
リーチ先輩は自分のズボンに手を掛けた。ベルトのバックルを引っ張り、カチャカチャと音を立てて外す。前を寛げ、軈て下着から顔を覗かせた性器を見て息を飲む。いや、デカい。デカすぎ。無理。
「小エビちゃん顔真っ青。」
「待っ………ちょ、そんな大きいの入らない…!」
「入らないわけねーじゃん、オレも人間の体なんだからさぁ。逃げんなって言っただろ。」
「ひぇ……無理無理!普通の人間サイズじゃない!お腹裂ける!死ぬ!!」
「それ褒めてんのー?良いから、こっち来なよ。」
ベッドの上でシーツを蹴り後ずさる。あんな大きいの入れられたら、死んでしまう。必死に首を横に振るが、今更逃して貰えるわけもなく腕をがっちりと掴まれる。私は涙ながらに彼の手首の裾を握った。
「せ…せめて…せめてちゃんと慣らして下さい…!そのまま突っ込まれたら私…!」
「え〜?慣らすって、どこを、どうやって?」
「だから……その…。」
声が萎む。こんな事女に言わせるなんてタチが悪い。チラリと顔を盗み見る。リーチ先輩は口角を吊り上げニヤニヤと笑っていた。…もしかして、わかってて言わせようとしている?
「……リーチ先輩、あなたもしかして…」
「あはっ♡バレたぁ?」
「わっ!」
突如彼は私を押し潰さんとばかりに覆いかぶさり、鼻先が触れる距離まで顔を近付けた。そしてニッコリと笑う。
「オレが本当に無知なわけねーじゃん。」
「やっぱり…ッ、ひ、あっ、あぁ!」
