第2章 フロイド【R18】
つぷ、と指が下腹部にあてられた。直ぐにその指は私の奥の奥まで侵入してくる。男の人の指は太く、固くて異様に異物感が有り呼吸が荒くなってしまう。
「ホンモノの女の子を触ったことはねーけど、そういうビデオはジェイドと一緒に見た事あるよぉ。人間のセックスって興味あったんだぁ。なぁ、何で濡れてんの?嫌そうだったのにさぁ……やっぱオレに触られるの気持ちよかったんでしょ?」
「んぁ……ふっ、ぁ…ほんとっ…先輩性悪…っ!」
「ねぇ今オレ質問してんだけど。」
「あぁっ!!あうっ、あっ、あ…きもち、いです…!」
「そーだよねぇ、だってこんなにびしょびしょになってんだもんねぇ。」
グイッ、と中で指を曲げられ敏感な箇所を抉られる。耐えられず、大きな喘ぎ声と共に答えると彼は上機嫌気味に指の抽挿を始めた。更に一本纏めて中に埋められ、手首を上下に動かされると愛液がグチュグチュと淫猥な音を立てる。それが嫌で、耳を塞ぎたかったが与え続けられる快感がそれを許してくれない。
「ぅあっ…あんッ…は、あぁ…!」
「すげー顔とろとろ。オレの入れたら、もっと良い顔してくれそぉ。」
「ふぁっ…!」
ずるりと指が引き抜かれた。しっかりと中を解された入口が更に刺激を求めるようにはくはくとヒクつくのが分かる。リーチ先輩の、性器が先程まで指を埋められていた場所へあてがわれた。…が、それは先端が擦り付けられるだけで中へ入ってこようとはしない。ただ焦らすように、何度も何度も往復しては愛液と先走りが絡み合う音だけが響いた。
「…ぁ、っ…あ、の…リーチ先輩…。」
「んー、なぁに?小エビちゃん。」
「い…いれ、ないんですか…?」
「いれて欲しいのぉ?さっきまで無理って言ってなかったぁ?」
「それはその…ひゃうっ!」
「入れて欲しいなら、対価をちょーだい。」
グイグイと性器の先端が、秘豆を押し潰した。ぬるついたそれが擦られるだけで気持ち良くて、身体が疼く。
「対価って、何を…。」
「リーチ先輩じゃなくてぇ、フロイドって呼んでよ。リーチはオレとジェイドの名前じゃん。一緒じゃやだ。名前で呼んで。」
私は一瞬言葉を失った。なんというか、余りにも予想外な対価を求めるんだなって思うと少し笑えてくる。
「何笑ってんの、むかつく。」