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Good old fashioned lover boy

第7章 地獄への道連れ


「メローネ、何故お前がここに…。」
ブチャラティの呼びかけも無視して彼はツカツカとジョルノの近くまで来た。
「奴の素性をあれこれ調べたら似たような話が出てきたよ。
そこから話を遡って彼を執刀した主治医までたどり着いた…。」
「それで?」
ジョルノの問いに彼は興奮気味でまくし立てるように続けた。
彼は良い「情報」や、自身のスタンドに必要な良い「母体」手に入るとこうして興奮気味になって話すことがあるのをジョルノはよく知っていた。
「アバッキオとイルーゾォを呼んで主治医に当時のことを吐かせたんだ。
そしたら彼の手術は数時間にも及んで、身体から毒素を抜くのにかなりの時間を要したそうだ。
手術は成功したものの、右目の視力をほとんど失ってしまったという訳だ。
…しかも、この手術は極秘にして欲しいと奴の父親から大金を貰って随分といい暮らししてたみたいだよ。
(最近)まではね。」
先ほど読んだ資料とメローネが入手した情報と内容は概ね合っている。
組織は例の「弓矢」に被弾したものの、奇跡的に助かった男が組織に報復をするのではないかと恐れ、こうして極秘で探っていた。
反対にロッセリーニも自身の地位と大金を使いそして「彼女」をも利用して組織に揺さぶりをかけて機会を狙っていたのだ。
合うはずもない点と点が線で繋がってしまったのだ。
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