Good old fashioned lover boy
第7章 地獄への道連れ
三人はこの資料を見つけるや否やジョルノがいるであろう執務室に駆け込んだ。
「どうかしましたか?」
ジョルノが心配そうにわずかだが不安そうな表情を浮かべながら尋ねると、ジェラートが肩で呼吸をしながら早口で話し始めた。
「ボス、良いもの見つけたんだけど見るかい?」
「貴方がそれだけ言うのであれば。
でも閲覧料がかかるとか言わないで下さいよ。」
「大丈夫、ボスは特別だから。」
ジェラートがそう言って見せてきたのは赤字でSegretissimo(極秘)と書かれた厚みのある資料だった。
「どこにあったんですか?」
「地下室に黒い小型の金庫があったんだ。
そこからスティッキーフィンガーズを使って取り出したんだ。
金庫には何年も開けられていなさそうだったからな。」
ブチャラティが答えるとジョルノは続けざまに尋ねた。
「中身の方は?」
「まだ見ていない。」
この中にもしかしたら奴の秘密を見つけることが出来るかもしれない…。
ジョルノは三人の前で表情をめくった。