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Good old fashioned lover boy

第7章 地獄への道連れ


※ヒロインside
マスターに起こしてもらうまで私は顔を下に向けてうたた寝をしてたらしい。
私が飲んでいたお酒には睡眠薬が入っており、その隙にあの「青年」が日記を奪ったのだろう。
しかし、一時は奈落の底へ突き落とされたような絶望感を味わったがそれはすぐに変わった。
私の心には淡いながらもあの「青年」への期待があった。
これがきっかけであの男を追放する方向へ行ってほしい…。
(幸いにも私はこういう事があろうと、同じような内容が書かれたものをバックの中にもう一冊隠し持っている。)
あの男から解放されたいという気持ちがどんどん強くなりつつあった。
会計をすませて店を出ると、ボディーガードが運転する車に乗った。
彼は私が乗る前に大きなあくびをしており、「青年」の話してた通り一時的に眠らされてたのだろう。
そういえば、目を覚ました時に私の目の前に手紙のようなものが残されていた。
それを開くと繊細かつ大ぶりな字でこう書かれていた。
「貴女に対するこのご無礼をどうかお許し下さい。
この埋め合わせはきっちりとお返しすることをお約束します。
それまで待っててくれませんか?
ジョルノ・ジョバァーナ」
私は青年の名前を初めて知った。
その瞬間、何故か再び体が熱くなるような感じになった。


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