• テキストサイズ

Good old fashioned lover boy

第7章 地獄への道連れ


「証拠の音声?
ボイスレコーダーでも入れたのですか?」
フーゴが聞き返すとメローネが答えた。
「念の為にと思ってボスに渡しておいたのさ」
「それなら聞いてみるのが早いな」
リゾットがそう言うと他の仲間もメローネの周りに集まってきた。
集まったところを確認したのちにメローネは端末から再生させるとジョルノと「彼女」の一連のやりとりが流された。
「随分と格好いいこと言ってるじゃねえか。
ギャングの次はプリンシペ(王子様)のつもりか若造。」
プロシュートのこの発言で再び一触即発になりかけたがリゾットの静止によって事なきを得た。
「もう分かっただろ?これが全ての証拠だよ。」
メローネがそう言うと全員が頷くようなしぐさを見せた。
「とりあえずはここで引き上げるとします」
フーゴがそう言うと会議室のドアを開けて他の仲間と退室したのだった。
…部屋に残ったのはジョルノとメローネの二人だ。
どっと疲れが出たように感じたジョルノはメローネの一席ほどの間隔を空けてイスに座った。
「プロシュートにとってあれは揺さぶりのようなものだよ。
なにも気にすることはないさ。」
「ええ。でも…僕は心の内を読まれたくはなかった。」
「彼にかい?」
メローネがそう聞くとジョルノはゆっくりと頷いた。
「プロシュートが彼女を気に入って話って本当なんですか?」
その言葉を聞いたメローネはふっと笑いをこぼした。
思わずそのリアクションにジョルノはムッとした表情になったが彼は構わず話し始めた。
「俺から言わせて見れば気に入ってるというよりかは彼女が困ってるところを見るのを楽しんでるって感じだったよ。
君の前で言うのは悪いけど、彼女って男とキスすらしたことなさそうだし。」
/ 164ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp