Good old fashioned lover boy
第7章 地獄への道連れ
「お忙しいところ、お呼び立てしてすみません。」
ジョルノは続きを話そうとした所であることに気がついた。
任務を除いてどんな時でも必ずこういった会議に顔を出していたブチャラティの姿がないのだ。
「フーゴ、ブチャラティ知りませんか?
今のところ彼には入ってる任務は無いはずなのですが…。」
フーゴが解答に困ってるとホルマジオが助け舟を出した。
「奴ならソルベ、ジェラートと一緒に本部の地下の倉庫へ入るとこを見たぜ。」
本部の地下倉庫というのはかつての組織がターゲットや麻薬の取引先などの重要な記録が保管されている場所だ。
ジョルノがボスになった時にそれはほとんど処分されたが、ロッセリーニがパッショーネと何かしらの繋がりがあるという情報を彼らが入手して倉庫に何かあるかもしれないと以前から出入りしていたのだ。
恐らく、それを知ったブチャラティが「俺も手伝おう」と一緒に向かったのであろう。
彼は困ってる人間がいたらほっとけないという性格の持ち主なのだ。
「ありがとうホルマジオ。
残りの人達は別の任務が立て込んでるようですね。」
「彼らには俺から報告しておくから心配しないでくれ。」
リゾットがすかさずフォローを入れた。
「分かりました。話を逸らせてしまいましたね。
いよいよ本題に入りましょうか。」