• テキストサイズ

Good old fashioned lover boy

第6章 恋のゲーム


※ヒロインside
こんな暮らしの中で私の心を支えてくれるのはマジックと音楽だ。
見かけによらず私の両親はロックバンドが好きで車で移動する時によく流していたのを思い出す…。
その中でも私がよく聴く曲があった。
イギリス出身のロックバンドがのもので、一人の青年が古き良き紳士的な振る舞いで恋を楽しむ様子を歌ってる曲だ。
それを聴いてる時、私でさえもうっとりとした気持ちになってしまう…。
しかし、私にはそんなロマン溢れる恋や人生を送る資格はない。
否、このスタンドという力に目覚めた時から無いのかもしれない…。
だから、せめて音楽の中でこうして楽しむのが支えとなっている。
私は奴の下で使いたくもない力を使って一生を過ごさなければならないのか…。
まあ、性的な玩具として使われないだけ良いのだろうか…。
右手の薬指にはめたままの指輪を見ても何も答えは出てはこない。
どうしてつけたままにしたのだろう…。
手品の小道具を第三者には見られないようにって両親に口酸っぱく言われたのに…。
やはり私は「あの青年」の事が頭に焼きついて離れない…。
もしかして「あの青年」は…いやそれはない…。
そんな事を考えていた矢先にドアをノックする音が聞こえた。
ドアの先にいたのは奴のボディーガードをしてる黒服の一人だった。
「明日の夜、外出の許可をする」との事だった…。
/ 164ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp