• テキストサイズ

Good old fashioned lover boy

第6章 恋のゲーム


アバッキオが机に出したのは一枚の写真だった。
そこに写ってるのはまぎれもない「彼女」だ。
写真の中の「彼女」はカウンター席に座り、ノートか日記帳のようなものを広げてペンで何かを書き記している様子が写されていた。
「いつの間に撮ったんだ?」
写真を指差しながらブチャラティが彼に聞いた。
「メローネの情報を思い出して隠し撮りしたんだよ」
「それにしてもよく撮れたな」
メローネが感心したような声で言った。
写真の中にいる「彼女」はそれに何を書いてるだろうか…。
残念ながらそれを確認することは出来ない。
しかし、ジョルノは彼女に声をかけた時にある瞬間を見逃していなかった。
「僕が声をかけた時、彼女は咄嗟にそれを隠したのを見ましたよ」
この言葉でその場にいた全員の視線が組織のボスである彼に向けられた。
「でも中身までは見られませんでした。
しかし、それが情報通りのものがそこに記されていたなら奴に攻撃は与えられそうですね。」
「彼女」さえこちらに引き込めれば組織は奴に好き勝手は出来ない。
ロッセリーニがスタンド使いでないことは調査済みだ。
「彼女」を含めたスタンド使いを部下として抱えてるのも把握している。
組織が許せないのは己の利益と欲の為に手段を選ばずに誰かの領域へ土足で入りこむ愚かさと、普段は紳士として振る舞う仮面を持つしたたかさだ。
そんな奴に組織を潰されてなるものか。
全員が対策をひねり出そうとしてた時、ナランチャがおそるおそる口を開いた。
「もしかして、誰かがあの姉ちゃんに近づくようなことをするのか?」
/ 164ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp