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Good old fashioned lover boy

第6章 恋のゲーム


※ヒロインside
今日のショーは特にこれといった収穫はなかった。
しかし今回は普段はならほとんどしないミスを起こしてしまい頭がどうにかなってしまいそうだった。
この前にも同じようなことがあった。
思い出しただけでため息が出る…。
私はベットの脇にある、机上に置いたままの月明かりに照らされたエメラルドの指輪に目を向けた。
指輪はそれによってほのかな輝きを見せている…。
これを見ると、どうしても「あの青年」を思い出してしまう…。
あのパーティーで再び出会えた…。
短い時間ではあったが会話のやりとりが出来た。
黄金色に輝く長い髪、スラリとしてるが鍛えて引き締まった男性らしい体つき、彫りの深い顔にエメラルドグリーンの瞳が輝いていた…。
どうしてだろう…あの青年のことを思い出しただけで心がじわじわと熱くなる…。
こんな私がそんな風になってしまうなんて…。
私の顔を覗き込む青年はどこか幼さも残ってるように見えた。
目が合うと嬉しそうな表情を浮かべていたのを私はよく覚えてる。
私と目が合っただけで嬉しそうにしていたのは彼が初めてだ。
何かを言われるのが怖くてスタンドを使う以外、私は相手の瞳を見て話すのを避けていた。
ところが、あの青年と話してる時に私は彼の瞳に視線を合わせて話すことにかすかな幸福感を得た。
これってつまり…。
しかし私は気づくのが怖くなってベットで横になってしまった。
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