Good old fashioned lover boy
第3章 華麗なる瞳
当時から同年代の少女達が声をかけてしまうほどの美少年だったがこの10年でさらに磨きがかかった。
前髪をコロンのように巻いた艶のあるブロンドの髪、宝石のように輝くエメラルドグリーンの瞳、引き締まった筋肉にスラリと伸びた背丈…。
15歳の頃よりも声色も変わり身長も10cm以上伸びた。
こんなにも輝く要素があれば街中を歩けば誰もが振り返ってもおかしくはない。
現に絶世の美女と呼んでもおかしくはない女性に誘いをかけられた事も何度もあったが、ジョルノはそれになびく事はなかった。
何故なら彼は「女性」という生き物に対して苦手意識があるからだ。
ギャングのボスという立場上、一人の女性に振り回される暇はないし面倒なトラブルを避けたいというのもある…。
とにかく彼は無駄な行為はなるべく省きたいのだ。
酒・ドラッグ・セックスに溢れるギャングの世界では彼はなかなかの異質な存在である。
溜まっていた仕事を片付け終えた頃、ジョルノがドアの前に視線を向けると、金色のジッパーのついた白いスーツを着たおなじみのあの男が立っていた。