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Good old fashioned lover boy

第5章 誘惑の炎


「カチリ」とパズルのピースがはまったような感覚をジョルノは感じた。
黒いスーツを着て髪は自分と同じような髪型…。
長く艶のあるブルネットは綺麗にまとめられ腰まで伸びている。
肌は雪のように白いことがこうやって近くで会話するとより一層それが感じられた。
そして大きなスミレ色の瞳…。
この瞳に見つめられた者はたちまち自分の過去が見抜かれてしまう危険な瞳…。
その中に後ろめたい「何か」があると「あの男」が現れて強請りをかけてくる。
不都合な事実をバラされたくない者は否が応にも従うしかない…。
それが奴の常套手段だという報告も受けていた。
だが、ジョルノはその情報があるにも関わらず彼女の瞳の美しさにますます引きこまれていた。
過去を知られたところでなんだ。
例え自分自身が不利な状況に陥ったとしてもそれをはねのけて道なき荒野を切り開く…。
それがギャングの世界にとびこんだ彼の戦い方だ。
過去を知られるよりも「彼女」の事をもっと知りたい…。
ジョルノの心には好奇心で溢れていた。
「おや、こんな所にいたのですね。」
後ろから先ほど聞いたような声がジョルノの耳に響いた。
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