Good old fashioned lover boy
第5章 誘惑の炎
「親愛なるジョルノ・ジョバァーナ様。
この度ロッセリーニ邸宅で開催されますパーティーにご招待いたします。
日付と時間は下記に掲載されております。
敬具。
レオナルド・ロッセリーニ」
招待状を読んだ後、最初に口を開いたのはブチャラティだった。
「奴は何をしたいんだ。」
「こちら側の様子を伺いたいのだろう。
あれだけの揺さぶりをかけた組織はどうなっているのかと。」
リゾットが彼にこう返した。
「俺は反対だジョルノ。
これがもし罠だったら奴の思うツボだぞ。」
(リ)「そうと決まった訳ではないだろうアバッキオ。
第一に、奴には謎めいた点が多い。
何故、我が組織を狙うのか、そしてお前達が見た例の女マジシャンがどう関係しているか。
待ってばかりでは何も始まらない。」
リゾットの言う通りだ。
このまま相手の様子を伺ってばかりでは確信に繋がるような手がかりは掴めない。
何より気になるのは組織の一員に痛手を負わせてまで奴はこのパッショーネにどんな関係があるのか…。
そして、あの時に会った彼女はここに来るのか…。
ジョルノは三人とはまた違う淡い期待を抱いていた。
(リ)「ボス、ご決断は?」
ジョルノはひと呼吸おいて三人に告げた。
「招待された以上行かない訳には出来ません。
三人は僕の護衛として来てくれませんか?」
リゾット達はゆっくり頷いた。