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Good old fashioned lover boy

第4章 ジュエル


私の瞳に映った人物というのが、校内で問題行動を起こすグループのボス的存在のルーシーだった。
彼女を含んだグループは校内ではやりたい放題で多くの教師達を悩ませていた。
さらに、ルーシーは学校の創設者である一族の人間で彼女を咎めることで自身の首が切られてしまうのではないか、生徒にとってはグループの標的にされていじめを受けるのではないかと誰も注意出来ないままでいた。
しかし、そういったものに臆することなくセシリアは彼女達に一人で物申すことがよくあった。
その時に映ったのは二人の生徒がセシリアを羽交い締めしてルーシーが目の前でブローチを足で思いきり踏みつけて壊したという許しがたい行為だった。
普段から彼女の行動が気に入らなかったのか、よってたかって嫌がらせをしたのだろう。
「ねえヴィオーラ、どうしたの?
私をずっと見つめて。」
友人を傷つけたことを許すことが出来ない。
こんな悪事を野放しにしてはならない。
私は勇気を出してセシリアに聞いた。
「ねえ、このブローチを壊したのはルーシー達でしょ?
セシリアを羽交い締めにして目の前で踏みつけたんだよね?」
この力こそが私の人生を大きく狂わすことになってしまうのだった。

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