Good old fashioned lover boy
第4章 ジュエル
(フ)「じゃあ、例えばですけど初対面で名前も知らない状態で会っても彼女には相手の個人情報がすぐに分かってしまうということですか?」
「いや、その部分が未だに情報が錯綜してる部分があるんだ。」
「なら、その情報っていうものがテレビみたいに映像で見えていたとしたらどうだよ?」
ナランチャの発した言葉にジョルノは思った。
確かに、映像で見えたとなったら名前が分からなくても相手が何を行ってきたかは本人から聞き出して調べることが出来る…。
そして今もなお黒い噂が絶えないあの男だ。
巨額の金を使って調べることだって出来るはずだ。
「夫妻を殺したのも彼女を利用したいが為かもしれないですね。」
ジョルノは静かに呟いた。
(ア)「それと、あの時から気になっていたがバールの中をうろついていた黒服の野郎たちってのは男の手下ってことか?」
「恐らくそうだと思いますよ。」
(ミ)「目的はなんだよ。」
「このパッショーネを潰して巨万の富を我が物にしようと企んでいたらどうだ?」
泣く子も黙るような低い声が部屋に響いた。