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Good old fashioned lover boy

第4章 ジュエル


「アバッキオ、そんな強くドアを開けないで下さい。」
フーゴの小言を無視してアバッキオは大股でズカズカと部屋に入ってきた。
彼に続いて入ってきたのは珍しく疲れた表情をしているイルーゾォだった。
「随分と遅かったようだね。」
メローネが画面を見ながら二人に言った。
「それでよ、話の続きは?」
ナランチャが促すといつにもましてアバッキオのドスの聞いた声が部屋に響いた。
「捜査を打ち切りにしたのは、警察にあの男から多額の賄賂を受け取ったからだ。」
いつも冷静である彼がここまで怒りを露わにしているのも無理はない。
ギャングになる前、彼は警察官であり自分が犯してしまった過ちで同僚を失ってしまったのだ。
賄賂という汚い金が原因で…。
(フ)「この事件を起こした犯人は一体誰だったんですか?」
「奴が雇った殺し屋だ。
貰ったカネで呑気に豪遊していた所を捕まえたのさ。」
(ミ)「それでどうやって吐かせたんだよ。」
「コイツのスタンド使って鏡の中に連れこんで吐かせたんだよ。」
イルーゾォは“もうたくさんだ”と言わんばかりに腕を組み下を向いていた。
「しかし、この事件とロッセリーニはなんの繋がりがあるのですか?」
フーゴが尋ねるとメローネはひと呼吸おいて答えた。
「彼女のスタンドだよ。アンタら見たろ?」
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