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Good old fashioned lover boy

第4章 ジュエル


アンドリューとマリアはイタリア国内を拠点に活動していたマジシャンであった。
しかしそればかりではなく、ユーモアがあってなおかつエンタメ性に優れていたのが注目され人気に火がつき、二人はテレビ業界で必要不可欠な存在となった。
夫のアンドリューは明るく陽気な人柄で子供向け番組から夜のバラエティ番組まで幅広い分野で活躍し、一方で妻のマリアはその歯に衣着せぬ物言いとサッパリと気丈な性格でお昼の番組などに出演して主婦層から強い支持を得ていた。
そして二人が「カルディナーレ夫妻」と親しまれるようになったきっかけはある料理番組だった。
内容としては他のものとは変わらないのだか、二人が織りなすコメディドラマを彷彿とさせるようなトークや時には本業であるマジックを料理中にさりげなく披露したりと子供から大人まで多くの人々を楽しませその番組は料理番組にも関わらず高視聴率を毎回叩き出す人気番組になったのだった。
「なるほど、それだけ国民的な人気を誇った二人だったのですね。
けど、そんな二人の身に一体何があったんですか?」
一通り話を聞いたジョルノがメローネに再び尋ねると彼は次にある新聞の画像に切り替えた。
「結構ショッキングなニュースだったよ」
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