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Good old fashioned lover boy

第4章 ジュエル


その知らせが来たのは彼女と出会ったあの日から少し経った頃だった。
世間は春からいよいよ本格的に夏へ変わろうとしている頃だが今はそんな悠長にしていられなかった。
あらかた仕事が片付いた午後、ジョルノの耳にその一報が入った。
プロシュートと任務を共にする弟分的な存在であるペッシが負傷してしまったのだ。
しかも驚くことに襲ってきた相手というのがパッショーネと友好的な関係にあった組織だ。
突然の裏切りに他の仲間も若干の動揺があった。
「悪い、俺が気を緩めたばかりに」
「兄貴は悪くねえよ。
オイラの勘の悪さが祟っただけだよ…。」
「プロシュート、ペッシ一体何があったんですか?」
「若造が。わざわざ俺達のアジトヘ来るとは随分とご丁寧だな。
ペッシも俺も対した怪我じゃねえさ。
まぁ、俺達を襲った奴らはスタンド使って吐かせたぜ。
“誰の差し金だ”ってな。」
やはり不穏な気配は確実に近づいている…。
ジョルノは早く対策を立てなかった自分に腹が立ちこぶしをギュッと握りしめた。
パッショーネが他の組織から手のひら返しにされていわば孤立状態にある。
そして他の仲間達が掴んできた情報をまとめるとある一人の人物が浮かびつつあった。
「おや、誰かがいると思ったらボスだったか。」
彼らの話し声が聞こえたのかメローネが自室から出てきた。
「メローネ、例の件調べてくれましたか?」
「ちょうど終わったところさ。
骨が折れそうだったけど。」
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