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Good old fashioned lover boy

第15章 Extra edition2


※交際1年目、ヴィオーラ28回目の誕生日の話。
「ごめんなさい、貴女の誕生日を祝うことが出来そうに無いんです。」
この言葉を言われたのは久しぶりに「彼」とディナーを共にした11月のことだった。
私はその言葉に対して怒ったり悲しんだりする素振りを見せず「しょうがないわよ。お気持ちだけ頂くわ。」と言って赤ワインを口に含んだ。
何故こんな気持ちになるのかというと私の「彼」は、このネアポリスという街を取り仕切るギャング組織の若きボスであるからだ。
「彼」は多忙を極める身でありこうしてディナーを共に出来ること自体が奇跡に近いのである。
その代わり、会えない代わりに「彼」はの甘い言葉が並べられた手紙をたくさんくれるからどんなにすれ違う日々が続いても私は寂しいと感じることはほとんど無かった。
しかし、そうは言っても今回ばかりは寂しい気持ちがじわじわと溢れてきた。
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