• テキストサイズ

Good old fashioned lover boy

第3章 華麗なる瞳


彼女はステージから降りた後も客がいるテーブルやカウンターを周りながら即席のマジックを見せて周囲の人々を楽しませていた。
「ヘー、なかなかのサービス精神だな。」
ミスタは頬杖をつきながら彼女とその周りにいる客の様子を見ていた。
「あの姉ちゃん何でも出来るんだな。」
ナランチャが椅子の背もたれに寄りかかりながら言った。
彼女の周りにいる客たちは再びやってきたショーの余韻に今もなお浸っている…。
そんな中、アバッキオの眉間にはますます深いシワが刻まれていた。
「アバッキオ、なにもそんな顔しなくてもいいだろ?」
「だがブチャラティ、彼女の後ろに何かがいるのがお前にも見えたろ?
彼女はただのマジシャンではないぞ。」
「だからって何でもかんでも疑うのはやりすぎです。
それとアバッキオ、今日はいつにもまして飲みすぎてませんか?」
「お前にだけは言われたくねえな。」
「何を偉そうに」
一触即発の空気が流れこのままではまずいとジョルノとブチャラティが二人を止めようとした時だった。
「どうなさったんですか?」
よどみのない透き通る女性の声が聞こえた。
…そこには先ほどまでステージにいた彼女がいた。
/ 164ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp