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Good old fashioned lover boy

第10章 自由への旅立ち


※ヒロインside
叫び声が聞こえた瞬間、私は必死でヘリポートの入口へ走っていった。
周りを気にする余裕もないくらい必死で走るとそのまま私は「彼」の腕の中へ飛びこんでいた。
一瞬驚きはしたがそれはすぐに「彼」に対する愛おしさでかき消された。
優しく、そして強く抱きしめられると私も精いっぱいの力をこめて「彼」を抱きしめ返した。
「彼」の表情は先ほどの剣幕とはうってかわって愛おしい者を穏やかに見つめるようなものになっていて、あのエメラルドグリーンの瞳もまた同じようになっていた。
「怪我はありませんか?」と「彼」が問いかけてきて私が大きく頷くと、「良かった」と言った後に「彼」の唇が私の額にそっとキスを落とした。
思わず身体が熱くなってしまったがそれでも私は周りのことなんて忘れたままだったが、その後に入った横槍ですぐに目が覚めた。
その後の会話でも「彼」は私の腰にずっと手を回したままでヘリポートから出ようとしたその時だった。
さっきまで腰に回されていた腕が離れたと思ったら私達を入口の方へと押されたのだ。
それと同時に奇声も聞こえてきて振り返ると「彼」の身体は複数の弾丸で貫かれでしまった…!
目の前で起こった出来事に私は悲鳴をあげてしまいそうになったが「彼」が発動させた金色に輝く人型のスタンドによってそれはすぐに消え去った。
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