第80章 魔王と虎
ーずぷっ!ずぷずぶっ…ぐちゅ…
「ひぁぅぅ…やっ…あぁ…」
「ゔっぐっ……」
ぐっしょりと濡れそぼつ蜜穴に、硬くなった一物を宛てがい、ゆっくりと挿入する。
朱里のナカはたっぷりと泥濘んでいて、少し腰を押し出すだけでも、すんなりと挿入っていく。
奥まで一気に突き挿れたい欲を、寸でのところで堪える。
あまり激しくして、子に何かあっては…と、欲に溺れそうになる自分を戒め、朱里の様子を見ながら、浅いところで止めて、緩々と律動を開始する。
ゆっくりとした動きでは、突き抜けるような快感は得られないが、それでも…朱里のナカは熱くてぬるぬるしていて、包まれているだけでも堪らなく気持ちが好かった。
ーずちゅっ ずぷっ…
ーパチュッ チュプッ…
ゆっくりと腰を引くたびに、ナカが絡み付いてくる。
何度も行き来するうちに、溢れ出した蜜液が二人の結合部をぐっしょりと濡らし、敷布をも湿らせるほどになっていた。
「っ…朱里っ…くっ…」
「んっ…信長さまぁ…私っ、もぅ…」
朱里の腰がガクガクと揺れ始め、ナカの襞がきゅうっと吸い付いてくるような心地好い圧迫感に襲われる。
(くっ…俺も…もう…)
背を駆け上がる快感の波に抗うように、下半身にグッと力を入れて朱里のナカから荒ぶった一物を引き抜くと、ドクドクッと白い欲望が勢いよく迸る。
放たれた精は、朱里の豊かな乳房をべったりと汚し、なおも熱く脈打つ一物はしばらくの間、収まることを知らなかった。