第80章 魔王と虎
擽ったいけど…焦ったい……
お腹に触れる信長様の唇の熱さに、身体の奥がじわじわと疼き始める。
(っ…どうしよう…もう、濡れちゃってる…)
熱い唇が触れるお腹の、その下には信長様の子が宿っているというのに……私の女の部分は、いやらしく濡れそぼっていた。
久しぶりの深い触れ合いに、眠っていた欲が我慢できずに暴れ出したかのように、興奮が高まっていく。
「んっ、あぁっ…信長さまっ…もっ…」
「………もっと、か? ふふっ…」
下から見上げてくる意地悪な瞳に、恥ずかしくて頬が熱くなる。
「やっ…ちがっ…うぅ…んっ…」
「くくっ…貴様のこの口は嘘つきだな。ならば………」
信長様の指先がチョンっと唇に触れ、そのままツーーッと下へと下ろされていって………
「…………こちらの口に聞くとしよう」
ーぬぷっ…くちゅんっ!
「っあ"あ"っ!いやぁ……」
肌の上を真っ直ぐに下りていった指は、割れ目の上をするりとなぞると、ぬぷりと蜜穴へと埋め込まれた。
ぐちゅぐちゅに蕩けたソコは、信長様の指を根元まで簡単に呑み込んでしまう。
溜まった蜜を掻き出すようにナカで指を動かされると、ちゅぷちゅぷっと湿った淫音が漏れる。
「くくっ…こちらの口は正直だな、よく喋りおるわ」
「うゔっ…やっ…だめぇ…混ぜちゃ…」
ナカの襞を引っ掻くように擦られて、気持ちが好くて腰がふるふると震えてしまう。
激しく抜き挿しされる指の動きに翻弄されて、もう何も考えられなくなった。
「っ…あっんんっ…もぅ、イっ…クっ…」
ーちゅぷっ……
「……あっ、やぁっ…」
イク寸前で秘部から指を抜いた信長様は、ぬるぬると滑る指を赤い舌でじゅるりと舐め取っている。
絶頂を寸前で止められた私は、昂った熱を抑えられず、夢中で信長様の身体に手を伸ばす。
けれども…触れる寸前で、伸ばした手を絡め取られてしまい、頭の上で悠々と縫い留められる。
「んっ…信長さまっ、意地悪しないでぇ…」
焦らされてばかりで堪えきれなくなった私は、目尻に涙を滲ませていた。
(っ…もう我慢できないの…触れたいっ…もっと触れて欲しい…)
「……愛らしいな。貴様のそのような顔は、俺だけが見れるものだ。他の誰にも…見せてはやらん」