第13章 安土の夏
「くっ、煽るなというに…どうなっても知らんぞっ」
トロトロに蕩けた朱里の蜜口に、既に腹に付きそうなほどに勃ち上がった己の情慾をあてがう。
蜜を塗りつけるように二、三度擦り付けた後、グッと一気に腰を押し進めると、少しの抵抗を感じる。
「くうっ、久しぶりゆえ、すこし狭いな」
奥まで突き入れ、ぴったりと身体を重ねると、グリグリと腰を回して入り口付近を刺激する。
こうすると蕾が擦れて気持ちがいいらしく、朱里はいつも可愛い啼き声をあげる。
「ひぃやぁん、だめぇ、あぁっ」
朱里のナカがきゅうっと収縮し、締めつけが強くなる。
ナカの襞が吸い付いてくるような、何とも言えない快感に思わず目眩を覚えて、精を吐き出しそうになった。
辛うじて踏みとどまって吐精感を抑え、抽送を開始する。
パン パン パン パン
グヂュン グチュ ジュボ ジュボッ
「あああぁ、ひぃ、あぅ、ふぅ…んんっ!」
「っくぅ、堪らんっ、いいっ」
己の額から汗が滴り、朱里の顔に落ちる。
部屋は氷柱のお陰で涼しくなっているとはいえ、激しい抽送を繰り返しているうちに、欲情した身体は汗ばみ、額には汗が浮いてきていた。
朱里は俺の額の汗に手を伸ばし、指で愛おしそうにそっと拭う。
朱里の身体もしっとりと汗ばみ、きめ細かな肌がなお一層吸い付いてくるかのようで、艶めかしくて堪らない。
汗ばんだ肌から色香が匂い立つようで、より一層欲情させられる。
「ん、のぶながさまぁ…もっ、もう、いゃあ…だめぇ」
「くっ、ふぅ、朱里っ、俺ももう……出るっ!」
朱里のナカが一際波打ったのを感じた瞬間、己の欲望に血流が巡って何とも言えない快感に襲われ、朱里の奥深くに欲を吐き出した。