第13章 安土の夏
着物の帯を解かれ、袷を大きく開かれる。
熱く火照った身体に、ひんやりとした部屋の空気が心地よい。
露わになった首筋に信長様の熱い唇が押し付けられ、強めに吸い上げられる。
首筋から鎖骨、胸元へと、唇が紅い所有痕を次々と残していく。
「っ、あっ、んんっ」
唇が触れた箇所から熱が広がるように、身体中が燃えるように熱くなって、溢れ出る声を抑えられない。
「……良い声だな。貴様の声は耳に心地良い。ずっと聞いていたい。」
耳元で甘く囁かれて、身体がビクリと反応してしまう。
久しぶりに触れられて、自分がこんなにも信長様を求めていたことを思い知らされる。
(もっと触れたい…触れて欲しい…信長様が欲しい)
信長様の首に手を回して引き寄せ、衝動のままに自分から唇を重ねる。
すぐさま信長様の舌が唇を割って口内に侵入し、舌を絡めながら深く貪られる。
「んんっ、はぁ、あぁ」
「…貴様に触れられなかったこの数週間、俺の心も身体も貴様に飢えていた。貴様が足りぬ。もっと寄越せ」
信長様の指先が胸の突起を捉え、クニクニと捏ね回したり、押し潰したり、と執拗に刺激を加えてくるたびに、もっと触れて欲しくて自然と腰が動いてしまう。
「ふっ、腰がいやらしいな。そちらはまだ触れていないはずだが?」
意地悪な言葉も愛しくて堪らない。
「……私も信長様が足りないです。
もっと触れて。信長様でいっぱいにして欲しいっ……」
「くっ、朱里。あまり煽るな。久しぶりゆえ、抑えが効かぬっ」
信長様の手が性急に私の身体を弄り、脚の間に滑り込む。
そのまま躊躇うことなく、しとどに濡れた蜜壺に指が差し込まれ、中の蜜を掻き出すように激しく掻き回される。
グチュ グチュ チュク チュク グヂュン
「あぁ、あっ、ふ、信長さまぁ、ん、もう、欲し…い」
(信長様と早く一つになりたい…信長様をこの身に感じたい)