第75章 ひとり寝の夜
そろそろと少しずつ奥へと進めていく。
それが逆に焦らされたような快感を呼び起こし、一気に挿れるよりも興奮を高めてしまうことになるなんて、知らずに……
ーグヂュンッ!
「ひっ、あ"っっ…!」
(っ…奥まで挿入っちゃった…あっ、くっ…)
ナカのひどい圧迫感に息が詰まる。
奥まで挿れた張型を、完全に抜けない程度にそっと引き抜くと、秘部からぬぽっと卑猥な水音がしてしまう。
「あっ…やっ…あぁ…」
恥ずかしい……でも、もっと……
抜けるギリギリまで引いてから、グッと奥まで挿す。
信長様の腰使いを思い出しながら、ナカを抉るようにグリグリと動かすと、痺れるような快感が身体の奥を犯す。
「っ…くっ、あぁ…んっ!信長さまぁ…」
冷たく固い張型を掴んで、自分でズボズボと抜き挿ししながらも、頭の中では信長様の熱い塊で貫かれる自分を想像する。
そんな邪な想像をする自分に、背徳感を感じて更に身悶える。
指での愛撫で達したばかりの身体はひどく敏感になっており、張型が出入りするたびに秘部からはトロトロと蕩けた蜜が溢れて、手のひらを濡らしていた。
ーずぶっずぶっ ずちゅっ
ーグチュッ グヂュッ…
「あ"あ"っ!んっ…信長さまっ…もっと…」
湧き上がってくる快感に堪えるように、固く目を閉じる。
信長様の妖艶な笑みと鍛えられた男らしい身体が目蓋の裏に浮かび、胸の鼓動が騒がしくなる。
固く冷たい張型は、いつしか、熱く滾った信長様の一物そのもののように、私のナカを熱く蕩けさせている。
「んっ…あっ…信長さまっ…信長さまぁ…」
二度目の絶頂が近づきつつあった私は、信長様の姿を思い浮かべて、迫り来る快感に堪えるように固く目を閉じていた。
だから…気付かなかったのだ……
寝所の入口の襖が、音もなく静かに開かれたことに……
「んんっ、やっ、あっ、あぁ…信長さまっ…も、いっ…くっ…」