• テキストサイズ

永遠の恋〜信長の寵妃【イケメン戦国】

第68章 おあずけ


身体を小さく丸めて眠りについた朱里の気配を背中に感じて、信長は、軽く身動ぎする。

「くっ…はぁ…」

身体が熱い 
下半身がジクジクと疼いて堪らない


(あの酒…何か入っていたな…生き血ぐらいで、ここまでになるはずがない。
俺に散々おあずけを食らわせておいて、今宵はこのような趣向を仕掛けてくるとは…全く、こやつの考えておることは訳が分からん…)


隣に眠る朱里の頬に、指先でそっと触れる。
ひとたび触れれば、もっと、もっと、と欲しくなり、身体の芯が疼き出す。


湯浴みから上がる頃には、酒が回ったのか、次第に身体が火照り始め、欲は暴発寸前にまで膨れ上がっていた。
ここ数日、思うように朱里を抱けていなかったこともあって、我慢もそろそろ限界だった。

艶めかしい夜着姿の朱里を見て、気が昂ってしまい、平静を装いつつも、内心では動揺を抑えるのに必死だったのだ。

それほどに、あの薄手の夜着はまずかった…今すぐ抱きたい、と思うほどに。

だがその反面……朱里の思惑どおりに己が動かされているような、男としてどうにも情けない思いがして、このまま流されてしまうのが妙に癪に触ったのだ。
気がつけば、朱里に背を向けていた。

男の痩せ我慢で無理矢理に抑え込んだ欲は、簡単に消えてくれるわけもなく、今もなおジクジクと疼いては身体を蝕んでいる。

(これは…今宵は眠れそうもないな)

一度抜いてしまえばいいのだろうが、朱里を拒否した手前、自分で、というのも気が引ける。

(全く…こんなにも俺を振り回すとは…やってくれるわ…)


/ 1937ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp