第60章 京へ
「くくっ…大きな声を出すでない。
ここは寺内ぞ?
坊主どもに、いやらしい声を聞かれてもいいのか?」
「っ…やっ…信長さまのせいですよ…」
快感に涙が滲み始めた目でキッと睨んでみるが、涼しい顔で受け流される。
その余裕たっぷりの顔が、何だか憎らしくて……
「っ…信長様こそ、いいんですか?秀吉さんが来ちゃいますよ?」
ささやかな抵抗を試みる。
「ふっ…秀吉には、御所に行っている間に届いていた書簡の整理を命じておいた。両手に抱えきれぬほどの量であったから、彼奴は暫くは来れぬ。貴様が案ずることは…何もない」
「っ…!?」
(わざと?秀吉さんを足止めなさったの??)
ささやかな抵抗虚しく、信長様の用意周到さを思い知らされた私は、がっくりと項垂れたのだった。
そうこうしている間にも、信長様の手は私の着物の襟元を乱し、袷から直接手を差し入れて胸をやわやわと揉みしだいてくる。
冷んやりとした手が、火照った身体に心地良い。
「あっ…んっ…やっ…あぁ…だめぇ…」
「くくっ…よい声で啼くな…もっと啼かせてみたくなる」
片手で胸を揉みながら、空いた片手は着物の上から身体の線をなぞるように、下へ下へと降りていき、躊躇うことなく裾を割って中へと侵入する。
「っ…やっ…待って…」
「待てぬ。貴様のいやらしい啼き声のせいで、俺のモノは、もうこんなになっておる。責任を取って鎮めてもらうぞ?」
ニヤッと意地悪そうに笑って、私の手を下帯の上へと導くと、そこはもう、少し触れただけでも分かるほどに硬く膨らんでいた。
(っ…おっきい…しかも、すっごく熱いっ…)
男の欲望を直に感じてしまい、私の身体も中心が熱く疼いてくる。
少し太腿を擦り合わせただけで湿った水音がするほどに、そこは早くも滑りを帯びていた。
(やだっ…も、濡れて…音、聞こえちゃう…)
信長様の手は執拗に内腿ばかりを撫でさすり、核心の部分には触れてくれない。
焦ったくて…もっと触れてほしくて…堪らず、信長様の首に縋るように腕を回してしまう。
「んっ…信長さま…好き」
「っ…貴様っ…煽りおって…」
ーっくちゅっ ぐちゅっ!
「あっ…ああぁっ!」
濡れそぼった割れ目にいきなり指を突き入れると、蜜を掻き出すようにグチュグチュとナカを混ぜられる。
溢れた蜜が太腿を伝って流れ落ちる感触が艶かしい