第55章 初恋の代償
嫉妬は甘い毒のように
じわじわと身体を蝕み
思考を 心を
溶かしていく
陽が落ち始め、夕日が射し込む天主の部屋に、淫靡な湿った水音と抑えた喘ぎが響いている。
ーぐちゅっ ずぶっずぶっ ぷちゅんっ
ーたぷっ たぷっ
「ひっ…あっ、ああっ!いっ…あっ…」
トロトロと蜜を溢す秘穴に蓋をするように、奥まで深く挿し込まれた二本の指がナカをぐちゃぐちゃと掻き回すたびに、厭らしい水音が耳を犯し、私の理性を壊していく。
(っ…まだ陽もあるうちから、こんな………
もうすぐ夕餉の刻限だわ…いつ女中さんが来てもおかしくないのに……)
城に戻った後、城門前で待ち構えていた秀吉さんから『護衛も付けずに勝手に城下外へ出られては困ります!』とお説教を食らった私達は、その場で一旦別れ、私は自室に戻ったのだけれど……
信長様に天主に呼び出され、襖を開いた途端に、強く抱き締められて、気が付いた時には床の上に押し倒されていた。
信長様は、ナカをぐじゅぐじゅと弄りながら、首筋に舌を這わせ、ねっとりと舐め上げる。
「ん"ん"っ!やっ…あっ…信長さま…ダメです、もう…」
溜まった蜜を掻き出すように、ナカで指をくいくいっと曲げながら気持ちのいい部分を刺激されて、腰から下がグズグズに蕩けていく。
それでも、僅かに残った理性をかき集めて、これ以上の行為を制止しようと信長様の腕を抑えながら訴える。
「っ…ふっ…う…もう、女中さんが来ちゃうからぁ…やめてぇ…」
「ふっ…そんな蕩けた顔で言われてもな…余計に止められん」
ーっぷっ ぐっちゅん!
「そんな…あっ、ああぁ!ひあっ…いっ…いっ…」
奥に深く挿入り込んだ指で、お腹の裏辺りのザラっとした部分を擦られて、痺れるような快感が背を駆け上がり、下肢が意識と正反対にガクガクと震える。
「うっ…あっ…はぁ、はぁ…」
「ふっ…もうイったのか?」
蜜でベタベタに濡れた指を、尖らせた舌でペロリと舐めながら、熱を帯びた深紅の瞳で見下ろす……その姿は厭らしくて妖艶で、イったばかりで早くなっている私の鼓動を更に忙しなくさせる。
「んっ…もう…だめ…」
「だめ、ではない…もっと欲しい、だろう?」