第38章 愛しき日々
腰を回しながらグリグリと恥骨を蜜芽に擦り付けられて、ナカと外とを同時に刺激される快感に、嬌声を抑えることができない。
「んんっ…はぁ…信長さまぁ…気持ちい…い」
「っ…くぅ…よく締まるっ…堪らんっ…」
下から腕を伸ばして愛しい人の頬を両手で包み込む。
(ん…やっと触れられた…信長様、大好きです…)
心の中で愛を囁き、口許を緩めて見つめていると、信長様の顔が近づいて、互いの唇の感触を確かめるような優しい口づけが降ってきた。
「……朱里、愛している」
今、一番欲しかった愛の言葉。
それを、私の心を読んだかのように言ってくれる。
「はい…私も貴方を愛しています」
微笑みを浮かべて、今度は自分から唇を重ねた。
その瞬間、信長様の一物がより一層大きさを増して、私のナカに熱い迸りが放たれたのを感じた。
それはまるで生き物のようにビュクビュクと脈打ちながら、最後の一滴まで余すことなく私の身体の奥へと広がっていった。
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久しぶりの城下は、相変わらず沢山の人で賑わっていて、新しいお店なども益々増えているようだった。
「これは信長様!お誕生日おめでとうございます!」
「信長様、京から新しい茶器が入っておりますよ。是非見ていって下さい!」
「信長様のおかげで安心して商売ができますよ!安土ほど住みやすい処は他にございません!」
(相変わらずすごい人気だな…一歩進むたびに声掛けられてる)
信長様は話しかけてくる町の人達に気さくに応じながら、時に店先で品物を手に取ったり、質問をしたり、と愉しげに顔を綻ばせている。
新しいものを目にした時の信長様は、子供のように無邪気な表情をされる。
(こういうところ、好きだな。可愛いっ)
「………何だ?そんなに見つめて…俺の顔に何か問題でもあるのか?」
訝しげな顔をしながら、私の顔を覗き込むように見て言う。
「ふふ…いいえ、信長様のお顔には問題なんて一つもございません。………ただ、愉しそうだな、と思ってただけです!」
「ふっ、貴様との久しぶりの逢瀬だからな。愉しいに決まっておる」
(嬉しくなることをサラッと言ってくれるんだから…本当に信長様は優しいな)