第38章 愛しき日々
凶暴なほどに硬く大きく膨れ上がった信長様の一物が、気をやったばかりで敏感になり過ぎた淫路を擦るようにしてナカに捻じ込まれる。
グチュッ グチュッ ズブッ パチュンッ!
すぐに激しい抽挿が始まり、互いの身体が重なる音と、結合部から漏れ出る蜜の泡立つ音が、明け染め始めた部屋の中にいやらしく響き渡る。
「あっ、ああっ…信長さま…いい…」
「っ…くっ、朱里、締めすぎだっ」
信長様の顔が苦しそうに歪む様が愛おしくて、触れようと手を伸ばした、その時………
「…御館様、おはようございます。お目覚めでしょうか?」
突然、襖の向こうから声がかかって、伸ばしかけていた手がビクッと震える。
(っ…この声、秀吉さんだっ。もうそんな時間?どうしよう…)
動揺する私とは反対に、信長様は冷静だった。
繋がったまま、常と変わらぬ声音で秀吉さんに返事をする。
「…起きておる。今朝は少し早いな、秀吉。何事かあったか?」
「はっ、申し訳ございません。数日前の大雨で壊れた橋の修復の件で、村人たちより急ぎの相談が参りまして…御館様のご意見を伺いたく……」
「そうか…そのままそこで報告せよ」
そう言うと、信長様は繋がったまま私の身体をうつ伏せにし、背中に覆い被さってくる。
(や…信長様、何を??)
『…声を出すなよ。褥に伏せて堪えておれ』
耳元でそっと囁くと、背後から勢いよく貫かれる。
パンッパンッ パチュン! グチュンッ!
(ひっ…あぁっ…いやぁ…)
「っ…くっ…。秀吉、橋の修復は、今どの程度まで進んでいるのだ?」
腰を激しく突き入れながら、冷静に橋の話を続けている信長様に動揺を隠せない。
(あぁ…こんなの、だめ…音、秀吉さんに聞こえちゃう…)
繋がった部分が擦れるたびに漏れるグチュグチュという水音が、先程よりも大きく響いている気がして、気になって仕方がない。
「修復は八割方出来ておりますが、村人たちより、上流に新たにもう一つ橋を架けて欲しい、との願い出がありまして…御館様の御決済を仰ぎたく…」
秀吉さんが資料をめくる音だろうか、襖の向こうからパラパラと紙を繰る音が聞こえている。
「…くっ…ふっ…確か、あの川の上流付近にも、田畑を持つ村人がおるのだったか?橋を架ければ田畑との行き来がしやすくなるな。
…っく…よかろう、許可する。すぐに手配してやれ」