第34章 すれ違い
余裕の表情の信長様を見てしまい、一人乱れる自分の姿が恥ずかしくなる。
信長様はいつだって余裕があって、涼しい顔で私を翻弄する。
そういうところが好きなんだけど、いつもいつも私ばっかり気持ちよく乱されてしまって………信長様はほんとに満足してくれてるのかなって時々不安になる。
「…何を考えてる? 集中しろ」
急に身体を起こした信長様が、繋がったまま、私の腰に手を回してぎゅっと引き寄せた。
向かい合って胡座をかいた信長様の足の間に座るような形になってしまい、腰をぐいっと密着させられると、信長様の大きなモノが、奥まで当たってビリビリとした刺激が広がった。
「あぁっ…いゃ…ん、これ、だめ…」
「くくっ…好い、の間違いであろう?」
「んっ……あっ、いゃだ…動かないでぇ」
座ったまま下から腰を打ちつけるように動かれて、身体が揺さぶられるたびに、快感の波が押し寄せてくる。
自分を見失いそうなほどの甘美な刺激から逃れたくて、腰を引こうとするも、信長様の手にガッチリと押さえ込まれていて身動きすらままならない。
絶え間なく与えられる快感のために、頭の中はもう何も考えられなくなってきて、信長様の首に抱きついて、激しい抽挿に堪える。
「あっあぁ…信長さま…もぅ…いやぁ…」
「ふっ、気をやるか…よい、果てよ」
ぐいっと頭を引き寄せて口を塞ぐと同時に、奥を勢いよく突かれて頭の中が痺れるような感覚に陥った私は、そのまま意識を手放していた。