第34章 すれ違い
「っ、好きに動いてみよ。俺を満足させろ」
朱里は少し困ったような顔をして、チュッと一つ口づけを落とすと、俺の胸に手をついてゆっくりと前後に腰を動かし始めた。
動くたびにナカの襞が吸い付いてくるような感覚に襲われて、緩やかな快感が訪れる。
下から見上げる朱里の美しい顔に手を伸ばし、乱れ落ちた艶やかな黒髪をそっと耳にかけてやると、恥ずかしそうに微笑む。
(この恥じらう顔も悪くないが……美しいこの顔が、快楽に溺れ、乱れるところを早く見たい)
朱里が腰を動かすたびに、目の前で豊かな白い胸乳が誘うように揺れ動く。
下から手を伸ばして、その柔らかな膨らみを、やわやわと揉みしだきながら、硬くなった胸の先を指でクニクニと押し潰してやっていると、気持ちがいいのかナカの滑りが良くなってきた。
グチュッ ズチュッ グチュンッ
繋がった部分が擦れるたびに蜜が溢れ、いやらしい水音が静かな天主に響き渡る。
「あっ…はぁ…はぁ、ん…」
時折、腰を回しながら結合部をグリグリと擦り付ける妖艶な動きをする姿に、胸の内が興奮で高鳴る。
「っ、くっ…朱里、手を後ろに付けよ」
戸惑う朱里を導き、俺の太腿の辺りに手を付かせると、朱里の身体が反ったようになり、繋がった部分が強調されて丸見えになった。
「っ、…そのまま腰を振れ」
「えっ…ぃやぁ…信長さま…やだ…」
「…やれ、淫らな貴様がもっと見たい」
熱の籠もった紅玉の瞳に見つめられると、呪術にかかった者のように抗えない。
背を逸らしたまま、ゆっくりと腰を上下に動かし始めると、信長様の反り返ったモノがお腹の裏辺りに当たってきて、じわじわとした気持ち良さが押し寄せてくる。
(もっと…もっと信長さまを感じたい)
自然と動きが激しくなり、イイところに当たるように腰をくねらせていると、下から見上げる余裕の表情の信長様と目が合った。
「んっ…信長さまもっ…一緒に気持ち良くなってぇ」