第30章 南蛮の風
グチュッン! ジュブジュブッ!
一度ギリギリまで腰を引いてから、最奥までズンと突き入れて、そのまま狂ったように何度も腰を打ちつける。
「ひっ、やぁ…やめ…待っ…て、あっああぁ…」
「くっ!……出るぞっ、朱里っ。
俺を受け止めよっ!」
ドクンッ ビュクッビュクッ ビュルビュルッ!
朱里のナカが大きく畝るのを感じた瞬間、頭の中が靄がかかったように真っ白になり、膨れ上がった一物から熱い白濁が迸った。
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激しい交わりのあと、意識を飛ばした朱里を褥に寝かせてやり、自身もその隣に身を横たえる。
ふぅ、と息を吐いて、穏やかに眠る朱里の髪を梳く。
滑らかな手触りに、昂っていた心が段々と落ち着いていくのを感じる。
(今宵もまた無理をさせたか…)
毎回、意識を失わせるほど抱き潰してしまう己の欲の深さに、我が事ながら呆れる思いだが………
(何度抱いても、またすぐに抱きたくなる)
(朝まで抱いても、まだ足りぬ。
これからもきっと飽きることなどないのだろうな。
それほどに俺は……朱里を欲している)
すやすやと穏やかな寝息を立てる柔らかな身体を抱き締めていると、ゆっくりと眠気がやってきて目蓋が重くなってくる。
夜明けまでの僅かな時間、朱里を腕に抱いて眠るこの時間が、信長にとって何ものにも代えがたい至福の時間だった。