第30章 南蛮の風

はぁはぁと息を吐きながら、朱里の細い腕が俺の方へと伸ばされる。

視界が遮られているせいで頼りなく宙を彷徨う両手を、捕まえて身体ごと引き寄せると、更に結合が深くなり、朱里が小さな悲鳴を上げた。


「ひぃ…あんっ…や…」

「っくっ、堪らんな」


イヤイヤと首を振って嫌がる朱里の頬を両手で包み、優しく撫でてやりながらも、ナカに収まる一物は凶暴さを増し、ギチギチに硬くなって抜き挿しする度に朱里を責め立てる。


「あっふ…んんっ！もぅ…だめ…いやぁ。
ん…信長さま…お顔、見せてぇ…
これ、はずしてぇ…おねが…い」


「くっ、ふぅ…そろそろ俺も我慢が効かんわっ。
………外して欲しいか？
ならば、強請ってみせよ。
貴様のどこに出して欲しいのか、その口で言うてみよ」


ギュウギュウとナカできつく締め付けられて、吐精感が限界まで来ているなか、正直なところ俺にも最早焦らす余裕などないが、愛しい女の口からもっと淫らな言葉を聞いてみたい。

快楽に溺れて、俺を強請る、淫らな言葉を………


「ん、はぁ…信長さ…ま…好き…
っ、ナカに…ナカに出してぇ…信長さまの熱いのを…
いっぱい欲し…い…」


ドクンッ！

心の臓が跳ねあがるほどの興奮が駆け上がって、思わず精を吐き出しそうになり、寸でのところで自制する。

騒ぐ鼓動を抑えて余裕ありげに振る舞いながら、朱里の目隠しに手をかけて、スルリとその拘束を解く。

熱に浮かされたように潤んだ瞳で真っ直ぐに俺を見つめてくる朱里の姿に、限界まで膨張した一物がビクビクと歓喜の悲鳴を上げた。


「つっ、くっ」

思わず顔を顰める俺の頬を、朱里の手が愛おしげに包み込む。

「んっ…ずっと触れたかったです…
信長さま…愛しています…」


「っ、本当に貴様は……
俺の全てをくれてやるっ…ナカで全て受け止めよっ！」