第99章 新たな出逢い
『お願い…信長さま。もぅ…ちゃんと愛して欲しいの…』
繋がったまま顔だけ後ろに振り向けて強請る朱里の姿に、信長の情欲は激しく揺さぶられる。
その頬には微かに涙の跡が残っていて、思いがけず愛しい女を泣かせてしまった罪悪感に、信長の胸の奥にはツキっと鈍い痛みが走る。
仕置きとは言ったが、本気でひどくする気はなかったし、泣かせるほどに虐めるつもりもなかったのだ。
朱里を前にすると、嫉妬も独占欲も、何一つ抑えられない。
余裕のある態度を示しながらも内心はみっともないほど執着心だらけで、朱里が他の男と…と思うだけで身を焼かれるような激しい嫉妬に駆られるのだ。
(それほどに俺はこの女に溺れている。自分でも、もうどうしようもないぐらいに……)
「朱里っ…愛してる」
ーぐちゅっ…
「んっ…あぁ…」
「朱里…貴様は俺だけのものだ」
ーぬちゅっ…ぐちゅっ…
「あっ…うっ…んんっ…」
「誰にも渡さん。俺だけのために笑い、俺だけのために泣け」
ーぱちゅんっ!ぐりゅっ…ぐちゅぐちゅっ…
「ひっ…うっ…あ、あぁ……」
低く、それでいて甘さを含んだ声で耳元で囁きながら、緩々と腰を打ち付けられる。
ゆっくりとナカの具合を確かめるように、少し引いては浅く挿すような優しい動きは、じわじわと快感を呼び起こす。
いつもと違う優しい動きは、私を気遣ってくれているからだろうか…それは満たされた気持ちがして嬉しいけれど……
「んっ…あぁ…信長さまっ…もっと…」
「くっ……」
「っ…はぁ…私は…貴方のものです。だから貴方の思うままにして下さい。んっ…もっと…もっと、いっぱい愛して…」
「くっ…朱里っ…貴様は本当に…」
困ったように小さく笑った信長は、朱里の背中に愛おしげに唇を寄せ口付ける。
何度も何度も唇を押し当てては、透き通るような白い肌に所有の痕を付けていく。
背中に余す所なく口付けながら、腰の抽挿も次第に早く力強いものになっていった。
ーぐちゅっ…ぱちゅんっ…ずぶずぶっ…
ーパンパンッ!
肌を打つ乾いた音と、互いの繋がった部分から漏れる湿った水音が混じり合い、静かな寝所の中で艶めかしく響く。
ナカを強く穿たれるたびに、朱里の口からは悩ましげな喘ぎが零れ落ち、目の前の鏡が淡い吐息で曇っていった。
「あぁ…んっ…はぁ…はぁ…」