第94章 聖なる夜の願い事
「ひゃぅっ…あっ…」
(えっ?やっ…ちょっと、な、何をっ…)
突如、布団の中で信長様の足がモゾモゾと動き出したかと思うと、私の夜着の裾を乱して素足に絡み付いてくる。
信長様の夜着も裾が捲れているのか、露わになった足が巻き付けられる感触に慌ててしまう。
「あっ、んっ…やっ…」
(っ…足っ…熱いっ…)
「の、信長様っ…止めて下さ、い…」
奔放な足の動きに翻弄されつつ、腕の中から信長様の顔を見上げてみるが……
(えっ…嘘っ…眠っておられるの!?)
大胆な足の動きに反して、信長様の目蓋はいまだ閉じたまま、どうやら寝惚けておられるらしい。
その上、腕の力は緩まることなく、息苦しくなるぐらいに力強く抱き締めてくる。
(んんっ…やだっ、待って待ってっ…)
本当に眠っておられるのか疑わしいほどに、いやらしく絡み付いてくる足に頭が混乱する。
「っ…あ、んっ…やぁ…」
素足でスリスリと擦られると、気持ちがよくて自然とあられもない声が出てしまった。
思った以上に大きな声が出てしまって慌てて口元を押さえた私に、更なる衝撃が襲う。
(!?やっ…やだっ…当たってるって…)
信長様の膝が私のアソコにグリグリと押し付けられる感触に、腰がびくっと震える。
固い膝頭が入り口を押し開けるように、ぐりっと擦り付けられる。
さすがにまだ濡れていないソコを強引に割り開かれる感触に、身体がゾクリと震えてしまう。
「ひっ、うっ…だ、だめっ…」
(信長様っ…本当に寝惚けてるの!?こんなの、もう無理っ…)
「ん………」
「あっ…信長様っ…?」
腕の力が僅かに緩み、信長が身動ぐ気配を感じた朱里は慌てて顔を上げる。
「……朱里?っ…もう朝か?」
寝起きの掠れた声が異常に色っぽい。
まだ完全に覚醒していないトロンと蕩けたような目と気怠げな吐息が色気たっぷりで、見ているだけで落ち着かなくなってくる。
(よかったっ…起きて下さって。これ以上いってたら、正直危なかった……)
だが、起きたら起きたで…この体勢はまずい気もする。
「ん……久しぶりによく寝たな…ん?」
「やっ、ちょっ…動かないでっ…あ、ンッ…」
無意識にか膝をグッと曲げた信長様に慌ててしまう。
「くくっ…これは…どういう状況だ?」
「ンンッ…や、んっ、グリグリしないでぇ…」
(ダメっ…変に感じちゃうっ…)