第92章 帯解き
信長は甘い声で問いながら、首筋から胸、お腹へと口付けの雨を降らせていき…流れるように下腹部に顔を寄せる。
そこはもう、グズグズに蕩け切って少しの刺激にも敏感になっており、熱い舌が硬くなった蜜芽に触れた瞬間、ビクンっと腰が跳ね上がる。
「あうっ…ふっ、うぅ…」
「ふっ…もうイッたのか?相変わらずココは感じやすいな。それとも、久しぶりだからか?あの夜は何回イッた?俺の舌と指で溶かされて…どんな声で啼いたのだ?教えてくれ、朱里」
「あっ、あぁ…そんなっ…」
達したばかりでヒクヒクといやらしく震える下の口に、信長の熱い息がかかる。それだけでナカから蜜がジュワッと湧き上がってしまう。
「うっ…あぁっ…信長さまっ…もぅ…イヤ…」
あまりの快感に潤む瞳をぎゅっと瞑ると、歓喜の涙がひと雫、目尻から零れ落ち、頬を伝う。
「朱里…」
固く閉じた目蓋の上に、柔らかな唇がちゅっと音を立てて重ねられる。
尖らせた舌先で眼球のカタチをなぞるように触れられて、擽ったさに睫毛がふるふると震えてしまう。
「んっ…ぁっ…信長さまっ…」
「目を開けて俺を見よ、朱里」
零れ落ちた涙を舌先で掬い取り、ちゅっ、ちゅっ、と啄むように目尻に口付ける。
催促するように何度も目元を責め立てられて、堪らずにそおっと薄目を開けると……欲情に塗れた深紅の瞳が間近に迫る。
「っ…ぁっ……」
「朱里、その身の全てをもう一度、俺に感じさせよ」
ーぬちゅっ…ぐっちゅうぅぅ…!
「ひっ…あっ、ああぁっ…や、あぁ…」
たっぷりと蜜を湛えた割れ目に、灼熱の如く熱い塊りが押しつけられ、花弁を強引に破り開いていく。
その熱杭の熱さと、身体を貫かれるひどい圧迫感に、呼吸するのを忘れるほどに心が揺さぶられる。
「んんっ…は、ぁっ…」
「くっ…あ"っ、朱里っ…」
ーぬちゅっ ぐちゅっ…ぱちゅっ…
信長が腰を激しく打ちつけるたびに、二人が繋がった部分からは湿った水音がいやらしく鳴る。
ナカが擦れるたびに溢れ出る朱里の愛液で、信長のモノはヌルヌルとした滑りを帯びて卑猥に濡れ光っている。
強く深く、ナカを抉るように突き上げられて、朱里の口から抑えようのない嬌声が漏れる。
信長の激しい腰の動きに翻弄されて、朱里の身体は何度も絶頂を繰り返し、寝台の上でビクビクと身体が跳ねる。
「はぁはぁ…んっ…ぁっ…」