第92章 帯解き

涙目になりながら、ふるふると頭を振って嫌がってみせても、酔った信長には聞こえていないのか、はたまた聞く気がないのか、一向に止めてくれない。

片方の乳首を甘噛みしながら、もう片方は指の腹で押し潰すようにしてクニクニと弄られると、あまりの気持ちよさに腰が自然と浮いてしまう。

「あっ、んっ…ふっ…あ…」

無意識に、覆い被さる信長様の身体に、浮いた腰を擦り付けていた私は、硬くゴリゴリしたモノの存在に気付いてしまった。

(んっ…信長様の…すごく硬くなって…それに熱いっ…)

着物越しでも感じるほどに、それはひどく熱く膨らんでいた。
信長の方もそれをグリグリと朱里の足の間に擦り付けてくるため、布越しに擦れて互いの熱が次第に滑りを帯びてくる。

(っ…着物が…濡れちゃうっ…)

「信長様っ…んっ…だめぇ…」

覆い被さる信長の身体を押し返しつつ身を捩る朱里を、半ば強引に腕の中に閉じ込めると、帯を一気に引き抜いて襦袢も着物も剥いで艶やかな裸体を露わにする。

「あぁっ…ひっ…うっ…」

熱く火照った手の平が、するりと腰を撫でさする。

あっと思った次の瞬間、信長様は私の左足を高く持ち上げて、太腿の内側の柔らかな部分に口付けた。

ーちゅっ　くちゅっ　じゅっ…じゅくっ…

「ひっ…やぁ…それ、ダメっ…」

突然の甘い刺激に、持ち上げられた足がガクガクと震える。
尖らせた舌先で、敏感なところを突っ突くように刺激され、お腹の奥からじゅわりと温かな蜜が湧き上がるのを感じてしまう。

足を大きく開かれて、いやらしく露わになってしまった割れ目は、物欲しげにヒクヒクと震えている。

ーじゅぷっ…にゅぷっにゅぷっ…

「あ"あ"ぁーっ…やっ、いやあぁ…」

泥濘みに突き挿れられた舌先が、ナカの蜜を掻き出すように膣内を大きく舐め回す。

(あぁ…舌、すっごく熱いっ…熱くて溶けちゃうっ…)

信長様の熱い舌が抜き挿しされるたびに、身体の奥が火を付けられたかように激しく火照りだす。

「いやっ…舌っ…熱いのぉ…やだぁ、ナカ、溶けちゃう…」

「っ…朱里っ…」

信長様が、割れ目に口を付けてはぁはぁと荒い息を吐くたびに、お酒の香りが匂い立ち、私まで酔ったような心地になる。

(んっ…まるでアソコにお酒を注がれてるみたいな気分になっちゃう……信長様も…酔ってらっしゃるの？)