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永遠の恋〜信長の寵妃【イケメン戦国】

第83章 心とカラダ


おまけ

⁂⁂『秀吉の災難な一日』⁂⁂

     
御館様が…俺の御館様がっ……女のカラダになってしまった。


今朝、いつものように天主にお迎えに行ったら、そこには既に家康が来ていて、わぁわぁと何か騒ぎになっていた。


寝台に腰掛けた御館様のお身体の異変には、側近として真っ先に気が付いた。

お、俺の御館様に、女性の如き胸ができていたのだ。

豊満で柔らかそうな…夜着から零れ落ちそうなほどの見事な胸乳。
夜着の裾から覗く、白雪のように色白で滑らかな素足。
くびれた腰回りに、丸く形の良い尻

急に女のカラダになられた御館様には、男物の夜着は大きすぎるようで、はらりと開いた首回りからは、真っ白いうなじが露わになっていた。

さらには、大胆にも俺と家康の目の前で夜着を脱ぎ捨てて着替えようとされた為に、予期せず見てしまった御館様の生まれたままのお姿。


(うっ…やべぇ…思い出したら熱くなってきた…)

腰から下に、かぁっと熱が集中する感じがして、慌てて頭の中の妄想を打ち払う。

(主君の裸を想像して興奮するなんて……臣下にあるまじき振る舞いだっ…俺としたことが情けねぇ…)


(でも……綺麗だったな、御館様)

朱里が施した化粧が、華やかなお顔立ちを更に映えさせて…日ノ本一の美女とも名高い妹のお市様にも勝るとも劣らない絶世の美女ぶりだった。

今日は一日、あのお姿で、天主でご政務をなさるという。

俺は今、執務室に届いている報告書や書簡を取りに向かっているところだった。

一日、あの美しいお姿を隣で見ながら、俺は冷静に仕事ができるだろうか……甚だ不安だ。




大量の報告書を抱えて、天主へ続く廊下を足早に歩いていると、前方に見知った後ろ姿を見つけた。

「光秀っ…」

「………秀吉か…これはまた、随分と抱えているな」

「お前……どこに行くつもりだ?」

この先は、天主へ上がる階段にしか繋がっていない……

「いや、なに、登城したら今朝の軍議は急遽中止だと言われてな…近隣諸国の探索の報告がてら、御館様に朝のご挨拶に行くところだ」

「っ……それは、急ぎの報告か?」

(まずいまずいっ…今、御館様のお姿を見せるわけにはいかん!)

「…急ぎというわけではないが…せっかく登城したのだから、奥方様の呆けた顔も見たいしな」

「おいっ、無礼なことを言うな!」



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