第1章 桔梗と龍
・・・い。
おい・・・・。
誰かが呼びかけているのがわかる。
大丈夫か?
男の声・・・?
「おい!」
私は目をパチッと開けると目の前に心配そうな顔して覗き込んでいる見知らぬ男の人の顔アップが飛び込んできた。
「あれっ?なっ・・・あれっ?」
私はテンパって目をパチクリさせた。
「おんし、大丈夫か?」
心配そうにしていた男の人が声を掛ける。
「えーと・・・。ここは?」
私はゆくっくり体を起こして辺りを見渡した。
そこは一面青い花で埋め尽くされてる花畑の中だった。
「私・・・死んだ?ここは天国?」
と唖然としなが言うと、
「あっはっはっはっ、おんし面白い事言うな。」
と豪快に笑われた。
「ほれ。」と言いながら手を差し出される。
私がためらってると男の人はグイッと私を引っ張り立たせてくれた。