第2章 由希センパイ、おしおきね。
二人で達した後、しばらく抱きしめ合った。
目の前の人がお互い愛しくてたまらなかった。
呼吸を整え、二人で横になり余韻に浸る。
…のも束の間。
「つ、冷たい!なにっ⁉︎」
由希がパッと布団をめくる。
布団のほぼ真ん中に大きなシミが出来ていた。
真顔のまま、記憶を辿る。
すぐに由希の顔が赤くなった。
「…も、もらした、の…私。」
布団で顔を覆いながら、恐る恐る成瀬の方を振り向く。
「…。いや、潮だね。」
「……しお?」
「潮吹きだよ。センパイきもちかった?」
「なっっ…知らない。」
由希の頭の中は?でいっぱいだった。
ぼんやりする頭の中で、何かが出る感覚があった事だけは覚えているが、それがなんなのか、あの時は気にする余裕が無かった。
また布団の中に潜ってしまった由希を引き上げて、軽くキスをする。
「ちゃんと俺だけ見てて。」
「…うん。」
再び深いキスをした。